アリ・フォルマンがアンネ・フランクの映画を撮ったらしい。

日記

2022/01/02

アリ・フォルマンは、イスラエルの映画監督で、「戦場でワルツを」っていうアニメーション映画や、「コングレス未来学会議」っていう実写とアニメーションを融合させた映画を撮った方で、この2本は特に有名な映画だと思います。僕もアリ・フォルマンの映画は結構好き?というか、影響を受けたところがあって、実は、自分の描いてる漫画、ユーコシリーズに出てくる「アニメワールド」っていう世界の元ネタが「コングレス未来学会議」にあって、あの映画の中では確か人々が皆薬みたいなのを飲んで、アニメキャラにシューって変身できてしまうっていう設定があって、それで、現実の自分自身から目を背けたくて、皆なりたい自分に薬を飲んで変わってしまうんですけど、そういう人達が暮らすエリアがあって、それがアニメ区域、アニメゾーンみたいな感じで作中に出てきます。

「コングレス未来学会議」は割と、最近流行りのヒーロー映画や、映画業界の在り方みたいなのを批判的に描いているというか、カリカチュアの強い映画だと思ってて、ただ僕は、ヒーロー映画に関しては、マーベルやDCのヒーロー映画も大好きだし、個人的な感覚では、今現在、現実と虚構が曖昧になってしまった混沌とした現代世界で、それでも前向きによりよい世界を目指していく姿を描くマトリックス(新作のリザレクションズすごくよかったです)や、マーベルMCUの映画やドラマの荒唐無稽な物語より、自分たちの身近な“日常”の物語の方がよほど虚構じみてしまう皮肉みたいなのを感じてしまっていて。上手く言葉に出来ないけど、色んな都合の悪い物事を、神話だとか伝統だとか習わしだとかで覆い隠した上で成立してた“現実”のメッキが、コロナの事件やら、時代の変化やらでどんどん剥がれていってるし、その上インターネットみたいな虚構のブラックホールみたいな代物とも共生していかなきゃならないし、もう今の時代、これこそが現実だってバシッと成立させるのは難しいのかも。物語の世界でも、実際の世界でも。

何を実感として捉えるかって、個人個人の経験や感覚に凄く委ねられるというか、それこそフォルマンの「戦場でワルツを」で描かれたテーマになってくるけど、あのレバノンの戦場を現実として捉えられる日本の人って少ない(というか、大きな声で発言できないのかも)と思うし、災害や犯罪、事故や病気等、怖いことを経験した人にとっては、それ以外の物事が全て虚構に見えたりすだろうし、レバノンの戦場でワルツを踊るのと、今自分が生きてる日常と、どっちがリアリティなんだろうって思ったりして、話をまとめると、フォルマンの映画にはそういう現実と虚構の、その狭間に生きる人々が描かれることが多くって、だからすごく興味深いです。

その監督さんが、アンネ・フランクと、彼女の日記に出てくる、アンネの架空の友達(アンネは日記自体を友達に見立ててたと思います)キティーを題材にした映画を撮って、3月に日本でも公開されるらしくて、少し気になります。ユーコの漫画にも、キティーっていうキャラクターが出てくるんですけど、勿論元ネタはアンネの日記のキティーなので、若干自分の発想とこの監督さんの描いてるものが、シンクロニシティみたいなことになっててビックリしました。

 

フォルマンの、新作のタイトルは、「アンネフランクと旅する日記」です。地元でも公開されたら観に行きたいと思います。

因みに「コングレス未来学会議」の映画の予告です↓作品の中で、「アニメゾーン」なるものが出てきます。興味ある方は観てみてください。

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